「群れなせ!シートン学園」8話。臨海学校にワクワクするランカ達は大人しくできない。心と体が密接に関係しているように、2つのものは相互に影響しあっていて、しかし常に一致するとは限らない。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
今回の臨海学校の舞台にしてもそうで、シートン学園の分校シー学園は名前の一部だけで一致している。また動物が人間のように過ごす学園であることや校長の小ささなどはシートン学園と一致しているが、制服のデザインや教室が水の中にあることは一致しない。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
そんな場所で、今回のゲスト・シロイルカの白海カナは心と体の不一致に悩んでいる。バンドウイルカの板東ルカの泳ぎに感動して一緒に部活をしたいと「心」が願っても、シロイルカの「体」ではバンドウイルカにはついていけない。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
一方のルカも全てが一致しているかと言えばそうではなく、左脳が支配する通常は論理を重んじる一方、右脳が支配している時は涙もろく気弱に変わる。彼女もまた、心と体……より正確に言えば情と論理が不一致の状態にある。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
両者に共通するのは、体(論理)が心(情)を押し殺す状態にあるということだ。弱肉たる後者を前者が強食しているのであり、本作はそれを乗り越えて共存共栄へ向かわねばならない。この場合の共存共栄とは、つまり体(論理)と心(情)の一致だ。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
しかし最初に述べたように、2つのものは常に一致するとは限らない。ジンにとってもシー学園は獣の学校なので嫌悪する一方、リゾートのような雰囲気は瞳と近づくのにうってつけ。だからジンは目的のためランカに心にもない(不一致な)励ましもする。そして目論見と結果は一致しない。#シートン
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カナの不一致の不器用ぶりは相当なもので、心が泣いても見た目は笑顔だし、どころか自種族のシロイルカについてジンよりも分かっていない。だから助けが必要になる。ランカは励まし、ジンはいつものようにツンデレ(不一致)を発揮して、カナは心と体を一致させていく。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
ポテンシャルを発揮したカナの歌声は聴衆を魅了し、ルカの右脳と左脳すら一致させてみせる。そしてそれはカナの歌声とはもはや不一致に陥っていたランカ達のパフォーマンスとだけではなく、飛び込み参加したルカの泳ぎとシンクロ(一致)するに至る。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
心が体を動かし、体が心を動かし、その一致が個々人だけでなく関係性までも一致させていく。右脳と左脳のようにカナとルカのショーが一致する。かくてシー学園に、シートン学園料理部と一致する新たな集団が生まれた。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
© 山下文吾・Cygames/アニメ「群れなせ!シートン学園」製作委員会#シートン pic.twitter.com/0yiaJKn4Jk
とはいえ、上手くいかない時もある。カナのその言葉と「一致」するように、ジンの告白は相手が目標の瞳とは「不一致」、しかも相手が告白を待っていたという意味では「一致」していてジンは逃げ出さざるを得ない。2つのものを一致させるのは、難しいことなのだ。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日
というわけでシートン学園の8話レビューでした。舞台を利用したダイナミックな高低差も構図や演出で細かく見られそうで、躍動感のある30分だったように思います。OPで出ていた期待の眼鏡っ娘はやはりかわいかった。#シートン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月25日