「ドロヘドロ」11話。侵入者を殺す気満々だった心は、相手が恩人のカスカベ博士と知れば気のいい兄ちゃんにクルリと変わる。この時、殺意は親愛へとねじれている。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月23日
©2020 林田球・小学館/ドロヘドロ製作委員会#それがドロヘドロ pic.twitter.com/bPNu9HJ4Rq
藤田が「今日はこんな事ばっかだな」と言うようにこの11話にはねじれが溢れていて、それは明かされた煙の過去にしても変わらない。生まれてそうそう両親をキノコに変えて(ねじって)しまった彼は、その後の生い立ちも工場で搾取され生きたまま地獄に落ちるとねじれにねじれていた。#それがドロヘドロ
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しかしねじれには限界がある。心がいくらカスカベ博士に感謝していても味方にはならないし、相当に脚色したという煙の映画も十字目の男を仕留めきれていない可能性までは脚色できて(ねじれて)いない。限界以上ねじったらねじ切れてしまうのは、無茶をした飛鳥の失敗からも言える。#それがドロヘドロ
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限界までねじれたものを更にねじるにはどうすればいいか?――逆方向からねじり返してやればいい。余計なことに首を突っ込むなと心に忠告されたカスカベ博士は、首を突っ込んだから自分も心も生きているのだと逆方向から言い負かす。#それがドロヘドロ
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飛鳥が男を誑かして人気をねじるなら丹波は煙用の特性パイで審査をねじるし、煙はニカイドウの魔法で時間をねじって真相を確かめようとする。今日は、どころか世界にはねじれが溢れていて、ねじれを解こうとするよりは逆方向へねじった方がまっすぐになるものなのだろう。#それがドロヘドロ
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だからカイマンも逆方向にねじり、またねじり返されて前へ進んでゆく。トカゲ男の異形は丹波の妻のパイ女にねじって誤魔化すし、ニカイドウの正体という「まっすぐ」に打ちのめされた彼の湿っぽさを吹っ飛ばしたのは丹波社長のねじれた言葉達だった。#それがドロヘドロ
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契約書によって煙に従うよう刷り込まれたニカイドウの意識はねじれている。だから彼女を説得して同意の上で連れ戻すことはできない。力ずくでその意志をねじり返さなければならない。果たしてカイマンにそれができるだろうか。#それがドロヘドロ
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というわけでドロヘドロの11話レビューでした。最初は「歪みを歪めるとまっすぐになる」で書こうかと思ったのですが、それ4話と変わらんよねと頭をひねった結果「ねじりの限界を超えるねじり返し」というテーマに。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月23日
バウクス先生が無事に人間に戻れてホッとしました。そして、カイマンとニカイドウの関係もねじって元に戻れるのか。次回の最終回がどんな形になっているのか(続きはあるのか)、楽しみに待ちたいと思います。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年3月23日