「ドロヘドロ」6話。ニカイドウの不在にカイマンは夕飯時を見失い、またニカイドウは能井の視界から消えることで目的に近付く。共通するのは「所在不明」であること。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
所在を失えば、人は別物になる。怒り狂えば煙は辺り構わずキノコに変える危険人物と化すし、栗鼠は自分を殺した十字目の組織から離反し画面からも消える。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
それは過去のホールにしても同様で、魔法使いに抵抗する町内会は自ら積極的に、残虐に魔法使いを殺し回っていた。市井に溶け込んでいたであろう心の母も殺したその姿には、加害者と被害者の構図はもはや所在不明だ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
魔法も使えず工場務めをしていた心も、混血であることを密告されてしまう。心休まるはずの家ですら父が殺され町内会が待ち構え、ホールで彼が所在を許される場所は不明になってしまった。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
繰り返すが、所在を失えば人は別物になるのだ。どこにでもいたであろう気のいい少年の「心」は所在を失い、そこに現れたのは町内会の人間に鉄槌を下すキラー・モンスターだった。そしてもちろん、所在不明になるのは彼だけではない。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
所在不明の煙の管を探して病院で自分の腕を切断した心と遭遇したカスカベ博士とバウクスは、彼を町内会に通報しない。この時、敵味方の別は所在不明で、ゆえにそこに生まれる関係性にも他とは別物になる。と言うより、他の人間相手では所在不明のものがそこにある。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
所在不明は善悪に縛られず遍在する。練習被害者が所在不明になれば病院の食事も所在不明になり、ニカイドウが連れ去られて所在不明になればそれは彼女がホールの雨が苦手=魔法使いであることを証明する。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
ニカイドウを連れ去った男は根拠が所在不明の魔法使いになる方法の噂に踊らされたのであり、また彼のように魔法使いの世界にこそ居場所を求める=ホールでの居場所が不明な若者は増えている。そして結局、カイマンの人間の時の姿は所在不明のまま。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
マスクに覆われたカイマンの表情は所在不明で、しかしそのマスクには雨水が滴る。行方は知れずとも、巨大昆虫と化したジョンソンは今もどこかにいる。所在が不明ならどこか別の場所に求めなければならない。そしてそれは確かにどこかにあるのだ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
というわけでドロヘドロの6話レビューでした。3本立てもすっかりおなじみになってきましたが、テーマの見立てに当たっての組み合わせもバラエティ豊かになって面白い。味の感想が所在不明なようで、まずいにしかたどり着かないカイマンの餃子の感想……#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日
栗鼠は煙の燃料で動く体でどこへ行くのか。ニカイドウが魔法使いであることに納得していくカイマンの彼女との関係は。また色々動いていきそうで、今後が楽しみです。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月17日