「歌舞伎町シャーロック」17話。暗号とはその正体を知る者同士でしか通じない。しかし通じるからと言って心まで通うとは限らないし、逆もまた然り。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
早期の出所を果たしたモリアーティは、自らが正当防衛とされた謎(暗号)は父モランの手引によるものだと理解している。しかしその暗号が通じていても、父子の溝はけして埋まっていない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
子供の仕業としか思えぬ落書きにしても同様で、サスケだけはそれが元相棒からの暗号と知っているが再び彼と盗みを働くつもりはない。暗号が通じてもその心は通っておらず、サスケが支える意志を伝えてもそれはサイゾウの改心には繋がらない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
また逆に、老齢のサイゾウの体は衰えの暗号を送っているが彼は頑としてそれを受け入れようとしない。おそらく、若干ろれつが回らなくなっているのも気付いていないだろう。しかし暗号が通じなくとも、老いは確実にその行動を束縛している。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
理解と受容はけしてイコールではなく、ならば表面上の合致も成功もその裏面までは保証しないのだ。モリアーティが帰還し探偵捕物にも参加するこの17話にはしかし、未だ何かが蠢く不穏さが漏れ出ている。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
飾り付けも手伝わないが曲芸と稀な贈り物をするシャーロックの姿が喜びの暗号なのは長屋の住人達のよく知るところで、モリアーティも頷く。またシャーロックをよく知るモリアーティは、彼が随所で覗かせる興味や行動の暗号を拾って先回りしてみせる。けれどそれが全てではない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
息の合った連携の陰でラストにモリアーティが漏らす「なんかつまんね」という言葉の意味を、時折見せる不自然な表情の下の心を私達は知らない。その暗号を解くことはできていない。けれど脱走犯が事件を起こして次々死んでいくこの事態は、暗号が解かれずとも進行していく。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
モリアーティの帰還と脱走犯の不審死とかけて新たな事件と解きます。その「心」は? それが明かされるには、まだ時間が必要なようだ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
というわけで歌舞伎町シャーロックの17話レビューでした。不穏……不穏だ……! シャーロックとモリアーティの掛け合い落語を見ても素直に喜べない自分に困る。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日
残りの7話をどういう構成にしてくるのか、さっぱり読めません。悲しい結末を迎えないでほしいなあ。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月8日