「歌舞伎町シャーロック」18話。モリアーティは探偵長屋に登録していないという意味では「本物の探偵」ではない。しかしまがい物や嘘に真心が宿らないとは限らない。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
今回シャーロックに舞い込むのはモリアーティ経由の動物殺しの犯人探し。同じ命ではあっても動物相手の事件は人ほど騒がれない。そういう意味ではこの事件は「まがい物」で、それでも生まれた時から世話をしていた飼育員にすれば身内を殺されたような苦しさがある。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
シャーロックが解決した事件で解散した桃太郎ズのメンバーにしても、ファンが見ていたのは彼ら個人ではない。確執を抱えていた実像などは知らず、見ていたのは彼らの歌やパフォーマンス、被り物をした姿――そういう「まがい物」をファンは愛していた。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
明かされた事件の動機は逆恨み、シャーロックは責められる理由などありはしない。けれどそんなまがい物の動機であっても、ファンが事件と事件による解散に大切なものを奪われてしまったことは確かな真実。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
そして、「まがい物」なのはシャーロックも同じだ。推理落語という珍妙な手段でしか世間と接続できなかった、今回もワトソンを酷い目に合わせる「人間のまがい物」……けれどそんな彼にも他者を心配し、不合理な同情を覚える心は確かに宿ってきている。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
そういうシャーロックの変化が、モリアーティには嬉しくない。今回明かされた事件の絵図面がまがい物でも。被害者を見舞って心を痛めたというのがまがい物だとしても。彼が涙を流しているのはきっと本当なのだろう。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
心までは通わなくなった旧友。愛した物のために罪でも犯す熱狂的なファン。謎を残したままの、まがい物の解決を見せるここ2話の事件はそれでもおそらくモリアーティの心の内を描いている。それが噴出する時、どんな悲劇が幕を開けるのだろうか。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
というわけで歌舞伎町シャーロックの18話レビューでした。刑務所での事を聞かれた時のモリアーティの表情が悲しい。自分に疑いを向けられてでもシャーロックが昔に戻ってくれるのが嬉しい、そんな風に見える。そして長屋の住人がそれを打ち消してしまう……#歌舞伎町シャーロック pic.twitter.com/oYuLesgFAS
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日
誰が黒幕か?ではなくなぜこんなことを?に。ホワイダニットに視聴者の目線を向けるのがこの後半の作りなのかもしれません。先が怖いです。#歌舞伎町シャーロック
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月15日