「推しが武道館いってくれたら死ぬ」8話。空音の再びの恋人疑惑、舞菜の写真に男の影がないか探ってしまうえりぴよ。皆、存在の不確かなものを見ている。だがそもそも、不確かなものを見せるのがアイドルではなかったか?#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
ソシャゲのガチャに限らず、人は不確かなものに踊らされ惑う。ドルオタはアイドルのちょっとした仕草に不確かなものを勝手に見るし、生身の人間であるアイドル同士だって人気投票という不確かなもので関係にヒビが入ったりもする。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
けれど不確かでおぼろげだからこそ、むしろ揺らぎこそが人を魅了する。文の空音への冷淡な態度はよく見ている裏返しだし、えりぴよの舞菜のサンタコスへの期待はステップを人間離れしたものに変える。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
そして、不確かなものは定かでないものを照らす希望にもなる。クリスマスライブのアイドルとドルオタの関係は恋人よりずっと不確かだけれど、だからこそその繋がりを選ぶことに得難いありがたさがある。その温かさが、サンタコスを恥ずかしがっていた舞菜の背中も押す。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
アイドルとドルオタの関係なんて、1年後にはどうなっているか分からない。それを象徴するように落雷で暗闇に包まれたライブハウスで、アイドルを導くのはドルオタの灯したキンブレの光。不確かなものに心奪われた者達の、心の光だ。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
チェキでせっかく舞菜が近づいても、えりぴよの写真はライトで隠れてしまって顔が映らない。けれど舞菜にとってえりぴよは、単なる一個人を超えた光だ。定かでない道を照らしてくれる、光だ。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
そんなえりぴよに届く舞菜の撮った写真は、男の影を探す余地の全く無い写真。不確かなものがもっとも確からしく見える、最高の輝き。アイドルとドルオタが互いに互いを照らして、クリスマスは過ぎてゆく。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
というわけで推し武道の8話レビューでした。客席がドルオタのステージなのは1話から描かれていましたが、今回は特にそれが強かった。「劇」的なえりぴよを先頭に一糸乱れぬドルオタ達の誘導は、視聴者から見ても最高のパフォーマンスだったと思います。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日
それと、僕が優佳推しなのは彼女が「素でアイドルしてる」のが感じられるからなんだなとも再認識しました。不確かなものが一番確からしく見える。「いっぱい来てくれたら覚えられるから」の不確か→確からしさへの変換の見事さときたら。あの客一発で沼に落ちたぞ。#推し武道#優佳愛してる pic.twitter.com/C0TrBkwlDW
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月28日