「推しが武道館いってくれたら死ぬ」7話。足の怪我の治ったえりぴよは眼前に腕を交差し瞳を閉じ、広い外へとガラスをぶち破る。恋は盲目、ドルオタ道とは視界を失って走るものと見つけたり。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
人は何かに夢中になると他のことが見えなくなる。本番前でもソシャゲをしてしまうのがかわいく見えるくらい、誰かのオタになることは視界を限定する。えりぴよが着ぐるみから見る網掛け視界は舞菜に夢中な彼女の視界そのもの、舞菜の気遣いすらかえって暴走させるばかり。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
視界が限定されれば人は容易に迷走する。男の噂が出ている空音より順位が下なことにショックを受ければ文は自分のキャラを見失うし、基は空音へガチ恋勢であるがゆえに目撃情報の事実を拡散しない愚を犯す。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
そして、「えりぴよのドルオタ」な舞菜の視界もごく限定されたものになる。えりぴよがライブにも握手にも来ていないのが気になって、玲奈との握手の時もどこか上の空。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
しかし、視界が限定されることは人に光明を見せもする。人気投票には間に合わなくてもえりぴよがたくさん自分のCDを買ってくれたことはそれだけで舞菜を舞い上がらせる。#推し武道
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エレベーターを昇るえりぴよは、舞菜にとってますます高いステージに立っていく。アイドルになっていく。
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そして、対等の立場で接することのない(地下)アイドルとドルオタはどうしても互いへの視界は広くならない。プレゼントに何がほしいかもどう見繕えばいいかも手探り、関係性すら言われてみれば何なのかと改めて考える始末。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
狭い視界でしか繋がれず、また好きになることでますます視界が狭められるアイドルとドルオタの関係。けれどそれは時に広さではなく奥行きを持つ。余人には見えないものがそこには映る。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
基は空音のガチ恋勢だからこそ空音の笑顔の下の無念さに気付く。同時に、あんな表情をさせてしまったのは自分が頑張らなかったからだと気落ちする彼には、しかしそれでも彼女が6位7位にならなかった理由は見えていない。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
互いに互いを大好きなえりぴよと舞菜はそれぞれ視界が狭くなり、相変わらず正確には会話は成立しない。それでも、狭さゆえの奥行きにも救いはある。人気投票が最下位でも、えりぴよにとって舞菜が1位なのは変わらない。それを叫ぶ恥ずかしさなんて、思いの狭まった視界には入ってこない。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
れおが前のグループのすみっこだった頃からの自分の思いでもあるから、えりぴよの言葉にくまさは頷く。舞菜はえりぴよの服の経緯を知らずとも、その服の天使の例えに好きが止まらない。狭い奥行きの向こうで時に、距離も対象も全て飛び越えるような広がりも生まれるのだ#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
というわけで推し武道の7話レビューでした。舞菜がえりぴよを好き過ぎる、完全に彼女なしでは生きていけないレベル……! 越えられない壁とそれでも届くものがドルオタ同士でもドルオタとアイドルにおいても描かれた、一区切りにぴったりの回だったように思います。#推し武道
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
そして3位で前列入りおめでとう優佳! アクシデントが絡んだにしても、その中で勝ち取ったのは間違いなく魅力ゆえ。面倒くさそうとか言っておいて嬉しそうなのもたまらない。これからも彼女の活躍に期待です。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年2月21日
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