「LISTENERS リスナーズ」4話。かつて涙に暮れていたニルを救ったのはジミが世界を変えようとしたという話。事実は不明だがそれが虚像だとして、虚像が彼女の支えになったのは間違いない。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年4月25日
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真実や実像は幸せに直結しているわけではない。フリーク・シーン・アカデミーのキム校長の感情表現の激しい実像は威厳から遠いし、彼女にエコヲとミュウが信用してもらえるのはビリンが2人を凄腕だと盛った……虚像を紹介してくれたおかげだったりする。#listeners_rock
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名門と持て囃される学校を出ようがプレイヤーに待っているのは戦場で使い捨てされる運命で、そんな現実や実像は何の救いにもならない。実像に絶望した時に人を救ってくれるのは虚像だ。それが例え、使い続ければ精神を病む魔の薬であっても。#listeners_rock
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ニルや向精神薬ティーン・スピリットを売り込み出世を目論むホールも、そんな実像を知りながら利用するニルも、単なる薬物以上に虚像に依存し実像から逃れようともがいている。そしてそもそも学校とは、実社会に出る前の子供達を守る壮大な虚像のようなもの。#listeners_rock
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その危ういバランスは、エコヲとミュウによって崩れていく。ホールはミュウの捜査を完璧には妨害できず、ニルはエコヲの友達という言葉に心乱されていく。救いの虚像で隠された実像が、暴かれていく。先に挙げた虚像である学園の破壊によって、それは具現化される。#listeners_rock
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エコヲの言う「友達」は、ニルにとって初めて救いとなる実像の言葉だった。だから彼女は救いの虚像を差し伸べたホールを助けずエコヲの方を落下から助ける。しかし先に述べたように、実像は幸せに直結しない。#listeners_rock
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エコヲにとてニルは「友達」であって、それ以外の何者でもない。パートナーでもなければ恋人でもない。「友達」の言葉に救われて、「友達」の言葉に打ちひしがれて、ニルは改めて現実の重みを知る。#listeners_rock
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「もうここにはいられないな」……それはニルがこれまでの、虚像に救われる世界にもういられないということ。だから彼女はミュウに、プレイヤーの絶望の実像を告げる。
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それでも、人はやはり虚像に救いを求めずにはいられない。それが信じ願わずにいられない。ミュウは力に飲み込まれないことを宣言し、ニルは自分が発狂してもエコヲはまだ友達でいてくれるだろうかと考える。#listeners_rock
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岐路はいつか来るだろう。その時エコヲは、ミュウは、そしてニルは、願う虚像を実像にすることができるだろうか。#listeners_rock
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というわけでリスナーズの4話レビューでした。少年役でも有名な女性声優の演じる少年みたいな少女、ニルは虚像と実像がパイ生地みたいに重なったキャラだなあ。かわいい危ないかわいい危ない、印象もパイ生地。#listeners_rock pic.twitter.com/25BmSd5qUW
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舞台が森、城、学園と変わっても、味わい方という点ではあまり変わらないのが分かってきたように思います。さてさて、次なる舞台で描かれるのは。#listeners_rock
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