「LISTENERS リスナーズ」5話。喧嘩別れしたはずがバイト先の寮は同じで、部屋を分けても結局離れられないエコヲとミュウ。言葉と行動は裏腹(あべこべ)で、世界はそれに溢れている。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月2日
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その喧嘩自体も、相手のためのお金の使い道を巡って発生したのだから原因からしても裏腹なものだ。今回は2人の行動も訪れる場所も裏腹、バイトの面接官は裏腹なことを言い宮殿の伝言は伝言ゲームになってかえって回りくどい。#listeners_rock
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工房長とでも言うべき立場のマーシャルや、ベイズリー・パークきってのプレイヤーのウェンディ&リサが「バイトリーダー」に過ぎないのも裏腹な話で、世界もこの5話もこの厄介な「裏腹」に満ちている。主である戦慄の貴公子・殿下もまた。#listeners_rock
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かつて殿下がやろうとしたのは人間と(元人間の)ミミナシを隔てること――裏腹を「分けて消す」試みだった。しかし彼自身ノームへ裏腹な言葉を囁き、また作戦で出会ったジミに対して裏腹な感情を抱いてしまった。裏腹を消すための裏腹な行動は裏腹な結果を生み、裏腹は消せなかった。#listeners_rock
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愛と憎しみがシーソーゲームであるように、裏腹を分離して消すことはできない。裏腹に対してするべきはむしろ、一体のものとして受け入れることだ。闘志あればこその土下座するエコヲのように、一度しかないチャンスを十分なものとするミュウのように。#listeners_rock
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喧嘩別れの原因になるほどエコヲとミュウは互いを大切に思っていて、ムキになればなるほど好意は証明されている。2人の姿は裏腹そのもので、2人が共に戦う姿はその一体化を体現する。#listeners_rock
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そんな2人に共鳴して、殿下の裏腹もまた重なっていく。バスローブに身を包む「殿下」と髪を崩した「キッド」は、一体となってエコヲとミュウに指針を与える。
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ジミとは何者なのか。彼は何を目指していたのか。彼の願いと結果の裏腹は次第に姿を覗かせつつある。ミュウはそれを己の中で一体化し、受け入れることができるだろうか。#listeners_rock
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というわけでリスナーズの5話レビューでした。また今回も難産だったな。「裏腹」というのは早々に目が向きましたが、そこに「分けて消す」のと「一体化して受け入れる」違いがあるのでは……と考えるのにウンウン唸って半日過ごしました。69も裏腹。#listeners_rock
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おそらくこれは前回描かれた虚像と実像にも重ねられ、話数ごとではなく全体における大テーマを見出す手がかりになると思うのですがなかなか難しい。本作の視聴にあたっては、今後も色々整理が必要そうです。#listeners_rock
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年5月2日
追記。街がイクイップメントというのは、日常と非日常というあべこべ(裏腹)なものが一体化しているギミックを受け止めたらいいのかな。#listeners_rock pic.twitter.com/CNFpCpycsN
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