「ドロヘドロ」2話。トイレでダンスクラブのような照明の下、頭から血を吹き踊りながら死ぬ男達。奇妙な一致と不一致は2話全体を貫く。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
例えばカイマンは、魔法をかけられゴミ袋に詰められた魔法使いに頼まれトドメをさしてやる。魔法使いの命を奪うのはいつもと一致する行為なのに、心は不快でいつもと一致しない。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
例えば煙の掃除屋・心の魔法は全てを生きたままバラバラにする。バラバラの肉体と生存は一致しないはずだが、そういう魔法なのだから一致してしまっているとしか言えない。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
例えばカイマンが隣町に探しに行った魔法使いは狙った相手ではない(一致しない)が、顔を戻せるなら願ったり叶ったり(一致する)だし、しかし顔に感じた違和感は魔法ではなく脱皮(一致しない)でカイマンのトカゲ頭は変わらない(一致した)まま。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
そもそも小話でもないのに連続ストーリーもので3本立てというのが不一致なのだ。あまつさえ、2本目では魔法が効かないカイマンまでキノコに変えられた上に3本目ではそれが無かったことになり、しかし彼に刺客が差し向けられた大筋だけは一致したまま崩れない。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
会話、袋、マスク、服装、変身、キノコに変える魔法と料理、豚汁と餅、針と魔法、エトセトラエトセトラ……全ては一致しまた不一致する。それは人間カイマンの獣面獣心や敵のはずの魔法使いの身内への情といった、1話で描かれた奇妙さに通じている。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
そしてこの訳の分からぬ展開が、にも関わらず視聴者を一層釘付けにする力を持っているのも一致と不一致に他ならない。何層にも重ねられたそれは、見る者を本作のドロ・ヘドロの沼へ沈めていくのだ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
というわけでドロヘドロ2話レビューでした。2本目のカイマン&ニカイドウキノコが無かったことにされて目が点になりましたが、まあ有無を言わさず愉快なこと。これ原作だとどうなってたんだ。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
特に楽しかったのはマスクを外した能井への藤田の反応。小林ゆうが格別クセを付けず演じていたために藤田が性別に驚くことに驚いたのですが、考えてみれば外見だけなら男と思う方が自然なわけで。狙ってるのか偶然なのかこの一致と不一致。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日
作品の持つ球種の多彩さを見せつけるような、いっそう惹き付けられる2話でした。これからがますます楽しみです。#それがドロヘドロ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日