2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

刀使ノ巫女ドラマCD「湖底楽園」レビュー~異界への細道~

刀使ノ巫女ドラマCD「湖底楽園」 刀使ノ巫女ドラマCD第二弾「湖底楽園」を聞きました。今回の舞台となるのは岩手県の湯田ダムの人造湖である錦秋湖の堰堤。通常なら湖底にあるはずのそれは渇水によってたまたま姿を現した「異界」――それは見ようによっては隠…

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」4話レビュー~信頼を伝染させて~

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」4話。かつて所属したグループでは人気最下位だったれおに力を与えた、くまさの「僕を信じて」という言葉。アイドルの偶像を信じるのがドルオタだが、信じることが力になるのはドルオタだけではない。#推し武道 — 闇鍋はに…

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」4話レビュー~未知の隙間を探し出せ~

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」4話。VRMMOであるNWOでは時間の流れも温度の感じ方も実際と違う。見た目と実際が違うとはつまり、その隙間に未知があるということだ。#防振り — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月30日

「群れなせ!シートン学園」4話レビュー~崩壊するルール~

「群れなせ!シートン学園」4話。キングの断髪により覇権争いの勃発したシートン学園。百獣の王が百獣の王でなくなった世界とはすなわち、ルールの崩壊した世界である。散歩と登校の境目ですら崩壊している。#シートン — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1…

「ドロヘドロ」3話レビュー~蘇生の日~

「ドロヘドロ」3話。夜、ゾンビが生者を襲う恐怖の日リビングデッドデイ。リビングデッド「ナイト」ではない――蘇りが起きるのは夜だけとは限らない。#それがドロヘドロ — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月27日

「虚構推理」3話レビュー~中間地点を推し量れ~

「虚構推理」3話。九郎の元恋人である弓原紗季は、怪異との付き合い方を模索している。模索とは推理の一種であり、彼女もまた探偵としての役割を担おうとしている。#虚構推理 — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月26日

「歌舞伎町シャーロック」15話レビュー~高さ変われば人変わる~

「歌舞伎町シャーロック」15話。上から降らすはただの着色水、下から見れば謎のおぞましき血。虚実は高度の差異や変化で生まれ、またそれは移動することができる。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月25日

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」3話レビュー~愛しき高低差~

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」3話。アイドルと結婚したいガチ恋勢の理論は、否定こそされないがえりぴよやくまさと相容れない。「同じ高さ」になることは必ずしも答えではない。#推し武道 — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月25日

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」3話レビュー~未知の源泉~

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」3話。悪食の回数制限に防御貫通と、メイプルを狙い撃ちするような調整の入るNWO。しかしメイプルはそれはそれで格好良さを見出す。未知や冒険とは、受け手によって生まれるものでもある。#防振り — 闇…

「群れなせ!シートン学園」3話レビュー~矛盾とのお付き合い~

「群れなせ!シートン学園」3話。ミキの掲げる不自然異種族交友の絶滅はジン達料理部を念頭に置いたものだが、ジン自身はいいことを言うなどと評価する。掣肘するためのものがむしろ喜ばれる矛盾。#シートン — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月22日

「ドロヘドロ」2話レビュー~一致と不一致の豚汁~

「ドロヘドロ」2話。トイレでダンスクラブのような照明の下、頭から血を吹き踊りながら死ぬ男達。奇妙な一致と不一致は2話全体を貫く。#それがドロヘドロ — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月20日

「虚構推理」2話レビュー~納得を推理せよ~

「虚構推理」2話。前回琴子が推理したのは九郎の正体だった。今回もまた、推理する対象は事件の犯人やトリックではない。琴子が推理するのは「大蛇の納得」だ。#虚構推理 — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月19日

「歌舞伎町シャーロック」14話レビュー~虚実の使い方~

「歌舞伎町シャーロック」14話。夢も現実も、人を助けも傷つけもする。そして必要なのはどちらか片方だけではない。#歌舞伎町シャーロック — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」2話レビュー~段差越しの鏡~

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」2話。ガールズフェスタに出演するのはCham Jamの全員ではなく、選抜。選び選ばれる姿に、アイドルとドルオタの関係の一面がある。#推し武道 — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月17日

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」2話レビュー~同志の資格~

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」2話。副題は「防御特化とお友達。」だが、お友達とは理沙ことサリーがメイプルの友人であることだけを意味しない。#防振り — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月15日

「群れなせ!シートン学園」2話レビュー~ルール外れの集い~

「群れなせ!シートン学園」2話。新たな部員、新たな部の形。料理部は、群れは弱肉強食の学園を、ルールから外れた共存共栄の場に変える。#シートン — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月14日

「ドロヘドロ」1話レビュー~獣面獣心~

「ドロヘドロ」1話。自分をトカゲ頭に変えた奴を探して魔法使いを襲い、違うとなれば「もういらん」となます切りにしてしまうカイマンは正義の味方ではないし、そう振る舞う理由もない。人面獣心もとい、獣面獣心の男。#それがドロヘドロ — 闇鍋はにわ (@liv…

「虚構推理」1話レビュー~探偵は犯人に告白する~

「虚構推理」1話。事件に推理は必要ない。しかし、人が未知の人と知り合うには推理が必要になる。#虚構推理 — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1月12日

「歌舞伎町シャーロック」13話レビュー~染まらぬ一色~

「歌舞伎町シャーロック」13話。シャーロック達とモリアーティは面会室という同じ場所にいながら、全てを共有することはできない。ハドソン夫人の服装、区境越えの許可、モリアーティ(ジェームズ)への暴力などにワトソンは何もできない。人と人が全てを共…

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1話レビュー~地下のアイドル×アイドル~

「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1話。ライブ中心の地下アイドルは、ファン個人を覚えていても不自然でないほど距離が近い。地下アイドルは魅せる者であると同時にファンを見る者でもあるわけだが――その時、アイドルはアイドルとしてだけでいられるのだろ…

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」1話レビュー~彼女が冒険できる理由~

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」1話。楓ことメイプルは、防御力に数値を全て割り振るという極端な育成をする。理由は痛いのは嫌だから……だが、そんな彼女はイコール怖がりなのだろうか?#防振り — 闇鍋はにわ (@livewire891) 2020年1…

「群れなせ!シートン学園」1話レビュー~逆襲の弱肉強食~

「群れなせ!シートン学園」1話。私立シートン学園は弱肉強食の精神を学ぶための神聖な檻。しかし肉食動物が草食動物を捕食するわけでもない本作の「弱肉強食」とは何だろう? 答えはティラノサウルスの寺野先生が持っている。#シートン — 闇鍋はにわ (@live…