2022-01-01から1年間の記事一覧

神様が死んだ日――「プラネテス」22話レビュー&感想

絶対が消える「プラネテス」。22話は主人公ハチマキの師匠、ギガルトが臨終の時を迎えようとする場面で幕を開ける。ハチマキにとって偉大な存在であるこの男の死は、彼一人の死ではない。

55点のマジック――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期11話レビュー&感想

見るべき時を探す「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期。11話では物語の終わりに向け、するべきことを模索していく同好会の姿が描かれる。ライブこそなくとも、今回も鍵は"ユニット"にある。

尾は口ほどに物を言う――「まちカドまぞく 2丁目」9話レビュー&感想

隠してもためにならない「まちカドまぞく 2丁目」。9話は再び闇落ちする桃とシャミ子の友人(?)小倉しおんが軸になる。今回は二人を対比から、桃の"尻尾"について考えてみたい。

不在と遍在のヒーロー達――「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」レビュー&感想

前作から3年ぶりの新作映画となった「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」。悟飯とピッコロの二人がメインとなる本作は、ヒーローの不在と遍在を描いた物語だ。

新たなる弾道――「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」10話レビュー&感想

好敵手が増える「バーディーウィング」。10話ではイヴの日本での目標が見えてくる。今回はさまよえる弾丸がまっすぐな道を見つける物語だ。

同舟と異夢の境界――「境界戦機」22話レビュー&感想

敵味方入り乱れる「境界戦機」。22話、アモウとアレクセイの逃亡劇は意外な損害を受ける。異なる立場は、異なる心を意味しない。

鋼の心臓が止まる時――「プラネテス」21話レビュー&感想

再来の「プラネテス」。21話では副題通りタンデムミラーエンジンが重要な意味を持つ。このエンジンはけして、フォン・ブラウン号だけの心臓部ではない。

鏡の国のかすみ部長――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期10話レビュー&感想

ワンダーあふれる「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。2期10話では、部長であるかすみの発案で13人のお泊まり会が開かれる。彼女が皆を誘うのは、副題通りの不思議な旅だ。

"当たり前"を希求して――「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」レビュー&感想

TVシリーズにおける特異点でありながら、一方でカルト的な人気を誇る回のまさかの映画化となった「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」。43年の時を経て蘇ったこの話は、"当たり前"を問い直す物語だ。

狐狸精のフィニッシュホールド――「まちカドまぞく 2丁目」8話レビュー&感想

謀りの「まちカドまぞく 2丁目」。8話冒頭、シャミ子は必殺技を覚えようとするがそう都合良くはいかない。しかし、今回の話では間違いなく必殺技が決まっている。

キャディーの本分――「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」9話レビュー&感想

新たな出会いの「バーディーウィング」。9話で舞台は日本に移り、イヴの存在が人々を触発していく。今回見えてくるのは、本作におけるキャディーの役割とは何かということだ。

明瞭かつ曖昧な境界線――「境界戦機」21話

五里霧中の「境界戦機」。21話でアモウは混沌の中に放り出される。混沌とはつまり、境界線のボヤける場所だ。

それでも巡るものがあるなら――「プラネテス」20話レビュー&感想

一寸にも魂の宿る「プラネテス」。20話冒頭、ハチマキは木星往還船フォン・ブラウン号同様に速く力強くあろうとする。小なりと言えど、そこには大と変わらず巡るものがある。

虹ヶ咲空港発あの空行き――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期9話レビュー&感想

飛び立つための「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。2期9話では遂に新たな同好会が形になる。この話から見えてくるのは、それがどんな場所かということだ。

己は中間にあると知れ――「犬王」レビュー&感想

古川日出男の小説を原作に湯浅政明が生み出したアニメ映画「犬王」。劇中にはこのような台詞が登場する。「自分達がこの世にいたことを誰かが知るだけでいいんだ。それで報われる」……はたしてこの「自分達」とは何を指しているのだろう?

【お詫び】「まちカドまぞく 2丁目」7話レビューお休みのお知らせ

不調でどうもドツボにハマったようで、何度も見ても何を書いていいのか分かりません。候補になりそうなものはありますがしっくり来ず、これで書いても嘘になってしまいます。すみません。

唯一無二の弾丸――「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」8話レビュー&感想

たった一つが終わりを告げる「バーディーウィング」。8話ではローズの過去と勝負のてん末、そしてイヴの出立が描かれる。どんなに無様であっても、生き様に代わりなどない。

別なる面は境界線から覗く――「境界戦機」20話レビュー&感想

新たな一面を見せる「境界戦機」。20話では敵味方を始め多くの関係に変化が訪れる。新たな境界線とは、新たな一面を見せるものだ。

エゴイストは分別を知らない――「プラネテス」19話レビュー&感想

むき出しの「プラネテス」。19話ではいよいよフォン・ブラウン号の乗組員試験が始まる。夢を叶える緒は、前回描かれた"らしさ"、正攻法で届かないものの先に覗いている。

アンチテーゼ争奪戦――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期8話レビュー&感想

次のステージへ進む「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。2期8話では祭りの締めくくりに相応しい発見と変化が描かれる。今回は"アンチテーゼ"を巡る侑と嵐珠の物語だ。

割れた弾丸――「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」7話レビュー&感想

競い飛ぶ「バーディーウィング」。7話ではイヴとローズの勝負が繰り広げられる。今回は2つに割れた弾丸をイヴが取り戻すまでの物語だ。

記念日は境界線――「境界戦機」19話レビュー&感想

白線を引き直す「境界戦機」。19話ではまさかのアモウ達vsガイ達という事態が発生する。これは箸休めであっても脇道ではない。

逃れられない"私"――「プラネテス」18話レビュー&感想

タガの外れる「プラネテス」。18話ではハチマキ達に恨みを抱く新事業部長によってデブリ課の解散が命じられる。今回彼らが問われるのは、安住できない場所での自分らしさの所在だ。

社会は私の歯車――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期7話レビュー&感想

私を捉え直す「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。2期7話で披露される三船栞子の歌では時計が重要なモチーフになっており、その針が動き出すラストも強い印象を残す。今回はこの、時計が動くメカニズムに迫ってみたい。

幸せはポッキンアイスの形――「まちカドまぞく 2丁目」6話レビュー&感想

満ち足りる「まちカドまぞく 2丁目」。6話では桃の姉・桜の行方が明かされシャミ子と桃の関係にも変化が訪れる。2つに折ったポッキンアイスのように、幸せは不完全なところにこそある。

正直者こそ嘘をつく――「プラネテス」17話レビュー&感想

内なる魔を見る「プラネテス」。17話は知り合いが来ていないか尋ねられたギガルトが嘘をつく所から始まる。今回は正直者が嘘つきだと暴くお話だ。

まっすぐな物語――「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-」6話レビュー&感想

激突する「バーディーウィング」。6話ではイヴに選択の時が訪れる。今回彼女が問われるのは、異名通りの弾丸のような自分でいられるかどうかの覚悟だ。

一歩を教える境界線――「境界戦機」18話レビュー&感想

分かたれ救われる「境界戦機」。18話では1期の自治区に似た保護区を舞台に物語が展開する。似て非なるものを分ける境界線を見つけた時、私達は自分の歩みを知ることができる。

せつ菜は菜々を一人にしない――「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期6話レビュー&感想

一人と無数の「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」。2期6話は冒頭触れられるようにせつ菜の正体に迫る話だ。中川菜々のスクールアイドルとしての姿というだけでなく、優木せつ菜とはいったいどんな存在なのだろう?

夢が結ぶ実像――「まちカドまぞく 2丁目」5話レビュー&感想

レンズが動く「まちカドまぞく 2丁目」。5話では意外な場所に意外な人物が現れる。私達の世界の問題とは、しばしばピントの問題である。