か行
時の因果を破壊する「ゲッターロボ アーク」。12話の副題は「折り重なる刻」……意味深と言うより意味不明とすら思えるこのタイトルは、しかし正鵠を射ている。今回のレビューではそれを解き明かしていこう。
過去を力に変える「かげきしょうじょ!!」。12話後半ではさらさと暁也が恋人になった経緯が描かれる。愛が感じたように、それは恋愛感情というより思惑の絡み合ったものだった。さらさはなぜ、暁也に彼氏になってほしいと告げたのだろうか?
無二を手にする「小林さんちのメイドラゴンS」。11話、小林さんの腰痛解消に自分の肉を差し出すトールだが、当然食べてはもらえない。副題通り、それは特別料金を払うようなものではない。
そびえ立つさだめの「ゲッターロボ アーク」。11話では拓馬の母の仇マクドナルドとの決着と、未来世界での戦いの終わりが描かれる。あまりにも壮大な闘争を生き抜く希望は、どこにあるのだろう?
刺激し合う「かげきしょうじょ!!」。11話では文化祭での予科生の寸劇を巡るやりとりが描かれる。やりとりと書いたように、これは誰か一人を主軸にしたものではない。幾人もの人々の応酬、その反射にこそ見るべきものがある。
世界を股にかける「小林さんちのメイドラゴンS」。10話はカンナのニューヨーク行きとなんでもない1日の対照的な前後半が描かれる。今回はこの構成の意味に注目してみたい。
転移の先も地獄の広がる「ゲッターロボ アーク」。10話で拓馬は意外な人物と出会う。恐竜帝国に特攻したはずの初代ゲッターチームの一人、巴武蔵……その存在は生死の枠組みを揺さぶる。そして、揺さぶられるのはそれだけではない。
全てが舞台となる「かげきしょうじょ!!」10話、紅華歌劇大運動会のリレー代走に抜擢されたさらさは思い悩む。今回彼女が与えられた役割は、相反するものを抱え込んだ荒馬だ。
思いあふれる「小林さんちのメイドラゴンS」、エルマ尽くしの9話は彼女の労働環境への訴えから始まる。待遇改善を求めたエルマが今回得たのは、一体なんだろう?
虎穴へ飛び込む「ゲッターロボ アーク」。9話ではマシーンランドが襲撃され拓馬達も危機に陥る。彼らが迎えるそれは、単純な命の危険ではない。
二つ星輝く「かげきしょうじょ!!」、9話は沢田千夏と千秋の関係が主軸となる。言うまでもなく二人は双子であるわけだが、果たして今回登場する双子は彼女達だけだろうか?
父の日から始まる「小林さんちのメイドラゴンS」。8話は提供通り「チチに始まりチチに終わる」、物語そのものが両の乳房に挟まれるような構成になっている。今回はここに着目してレビューを書いてみたい。
人と竜が歩む「ゲッターロボ アーク」。前回突如人類のパートナーとして浮上した恐竜帝国だが、8話ではその体制が見えてくる。果たして恐竜帝国はどのような国家なのか、そしてそれに対する拓馬の行動の持つ意味とは?
" data-en-clipboard="true"> © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会 " data-en-clipboard="true">夏の先へ歩む「かげきしょうじょ!!」。星野薫を主役とした8話では、紅華入学前の彼女のひと夏の恋と続く今が描かれる。出会いの場所だった…
人と竜が混ざり合う「小林さんちのメイドラゴンS」。7話はファフニールとルコアという珍しい組み合わせで始まり、しかしルコアの冗談を真に受けたファフニールは早々に立ち去ってしまう。誰かと誰かが一緒にいる時は、貴重なものだ。
進化を続ける「ゲッターロボ アーク」。7話では恐竜帝国との共闘という驚愕の戦略が明かされる。敵対した相手とも繋がれるのは関係の進化であり、前進であろう。しかしそれは良いことだけを生むものなのだろうか?
熱き日々から一時の涼を納める「かげきしょうじょ!!」。7話、帰らないのならとさらさに里帰りへの同行を誘われた愛はその「友達っぽさ」に興奮する。そしてさらさと「友達っぽい」のは愛だけではない。
強きと弱きが共にある「小林さんちのメイドラゴンS」。6話、翔太はルコアに対する主導権を取り戻そうとする。弱者の立場から強者へ変わろうとするわけだが、つまり今回は強弱のバランスを見直すお話だ。
新たな過去が姿を現す「ゲッターロボ アーク」。6話は原作読者も知らぬ驚愕の展開。今回は未知の話だからこそ「過去」がひときわ大きな意味を持つ回である。
" data-en-clipboard="true"> © 斉木久美子・白泉社/「かげきしょうじょ!!」製作委員会 " data-en-clipboard="true">新たなステージへ進む「かげきしょうじょ!!」。6話では実技発表がありさらさ達はロミオとジュリエットを演じる。演じることは表現すること…
未知を知り既知を改める「小林さんちのメイドラゴンS」。5話ではトールとエルマの出会いが明かされる。二人はどうしてかつて行動を共にしたのか。イルルのバイトも含め、5話で描かれるのは誰かと誰かが一緒にいられる理由である。
激突止まぬ「ゲッターロボ アーク」。5話の副題である「申し子」はもちろん拓馬のことでありゲッターアークやアークチームのことだが――果たして申し子は、それらだけだろうか?
まばゆい星々を描く「かげきしょうじょ!!」。物語はさらさと愛を中心としたこれまでの話に限らぬ新たな一面を見せる。5話は愛と彩子による「二つの劇」を通して一つのことを教えてくれるお話だ。
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2021 コロナ禍の延期からいよいよ公開となった「クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」。タイトル通り今回の舞台は学園であり、しんのすけ達はここへ体験入学でやってくる。だが、そこで体験するのは天…
すり合わせの日々が続く「小林さんちのメイドラゴンS」4話、後半は遊園地でのひとときが描かれ、また遊園地には回る乗り物が多数存在する。今回はこの"回る"……回転に着目してレビューを書いてみたい
外なる敵と内なる謎に立ち向かう「ゲッターロボ アーク」。4話、拓馬達は19年前の光景を勝手に見せられまたそこに干渉することはできない。今回は双方向ではない繋がりが、それでも爪痕を残していくお話だ。
傷ついた者達の再起を描く「かげきしょうじょ!!」4話、和解のクライマックスでも手と手は触れ合わない。人と人が通じ合うのはあまりに困難で、しかし通じ合わなければ無意味なわけではない。
「小林さんちのメイドラゴンS」3話冒頭、リコは自分とカンナが小林家で二人きりと勘違いし妄想を膨らませます。いわばリコは勘違いに幻惑させられたわけですが――幻惑とは、果たして悪いことばかりでしょうか?
点と点が繋がってゆく「ゲッターロボ アーク」。3話では拓馬の過去と謎の敵との関係の一端が描かれる。別個と思われたものを結びつける――ゲッター線を巡る戦いの恐ろしさはそこにある。
美の苦悩を描く「かげきしょうじょ!!」。3話は奈良田愛のトラウマを描く回であり、さらさの出番はけして多くない。しかしこの回は愛を描くことで、なぜさらさが彼女に必要なパートナーなのか教えてくれるお話だ。